車いすの種類と選び方
「車いすが必要になったけど、どれがいいのか分からない・・・」「車いすは使うべき?」などのお悩みを抱えている方へ。
本記事では、車いすの利用や購入、レンタルを検討されている方に向けて、車いすの種類と選び方を分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、車いすの選び方や種類がハッキリとわかり、最適な車いすを選択できるようになります。
・今までは我慢していた外出に行けるようになった
・長時間の使用でも身体が疲れなくなった
・簡単に安全に操作できて安心
目的やお身体の状態にあった車いすを選ぶことで、今までよりさらに快適な車いすライフを送ることができている。そんな声を多くいただいています。
車いすを使用する方の状態を思い浮かべながら、読み進めてみてください。
車いすにはどんな種類がある?
まずは、車いすの種類について解説します。
車いすは、使用目的や使用する方のお身体の状態に合わせて、次の4つのタイプに分かれています。
・標準型
・多機能型
・ティルト、リクライニング型
・電動車いす
それぞれ特徴が異なるため、使用する方のお身体の状態や体格などに合わせて最適な車いすを選択することが大切です。最適な車いすを選択することで、苦痛や疲労を感じることなく、快適に過ごしていただけます。
車いすの種類と特徴
標準型
もっとも一般的な車いすです。スーパーやショッピングモールなどに置かれていることも多く、一般の方でもよく目にするカタチではないでしょうか?
自走式と介助式があり、汎用的でどんな体格の方でも使用しやすい形状になっています。
また、室内・屋外ともに使用可能で、様々な環境で活用できるのも特徴です。
ただし、長時間の使用には向いておらず、身体の状態や体格にあまりにも合わない場合、疲労を感じやすくなってしまう場合があるため注意が必要です。
こんな方におすすめ
“>一時的なケガや軽度の障害がある方、短距離の移動や短期間使用する方におすすめです。
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多機能型
モジュラー型とも言われます。パーツの交換や調整が可能で、体格や身体の状態に合わせて使用することができます。多機能型は、『アームサポートの跳ね上げ』『背張りの調整』『フットレストの取り外し』などが可能です。
それぞれの機能について簡単に解説します。
アームサポート跳ね上げ
車いすのひじ掛けになる部分を「アームサポート」と呼びます。
アームサポートの跳ね上げができることによって「車いす→ベッド」など移乗の際、車いす使用者や介助者の負担軽減に繋がります。また、おひとりでトイレを使用される際など、手すりを用いての動作もラクに行えるでしょう。
こんな方におすすめ
“>半身不随などで腕や上半身に力は入るが立ち上がりができない方
トイレやベッドへの移乗を一人でできるようになりたい方
背張り調整
背もたれの部分の張りを調整できる機能です。
背中が丸まってしまっている方(円背の方)、体幹が安定しづらい方などは背張り調整をうまく利用することで、より快適に車いすに座ることができます。
背張り調整で身体を安定させることで、褥瘡(床ずれ)の予防にも効果的です。
こんな方におすすめ
“>車いすに乗っていると体が横に傾いてしまう方
長時間車いすに乗ることが多い方
フットレスト取り外し
車いすの足を乗せる部分の取り外しが可能になることで、アームサポートの跳ね上げと同じく、移乗の際などに役立ちます。
フットレストをあらかじめ取り外してから移乗を行うことで、フットレストに足をぶつけたり、足がもつれたりするのを防げます。また、片麻痺などで片足を使って自走する場合などにも有効です。
こんな方におすすめ
“>車いすの操作を足で行う方や足こぎをよく行う方
車いすを狭い場所でよく使われる方
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ティルト・リクライニング型
リクライニングの角度や、フットレスト・座面・アームサポートなど、様々な部品の角度調整が可能な車いすのことを指します。座位が保てない方や重度の障害を抱えている方などに使用することが多く、身体の状態に合わせて様々なタイプがあります。
ティルト・リクライニング型の車いすは、自力で移動や移乗ができない方が使用するのが一般的です。
そのため、自走機能はなく、基本的には介助者が車いすを操作することを前提として作られています。
こんな方におすすめ
“>ご自身で身体を支えられない方
重度の障がいを抱えている方や褥瘡(床ずれ)リスクが高い方
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電動車いす
バッテリーで動く電動モーターを搭載した車いすのことを指します。
上肢(上半身)の筋力が弱く、標準型の操作が難しい場合や長時間の移動が必要な場合などに使われます。操作が簡単で、長時間使用しても疲労感が少ないのが特徴です。
介助者を必要とせず、おひとりで外出、移動をされたい方、少しでも自立した生活を目指す方におススメの車いすとなっています。
こんな方におすすめ
“>上半身の筋力が弱く通常の車いすは動かせない方
身体障がいや持病などで手足の動きに制限がある方
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付属品の活用
車いすをより快適に使用していただくために、付属品のクッションを使用する場合もあります。クッションを使用することで
・体圧分散による褥瘡(床ずれ)の防止
・ムレを防止して皮膚の状態を良好に保つ
・足の力が入りにくい方のずり落ち防止
などの効果が期待できます。
車いすに備え付けられたクッションもありますが、あくまで「ちょっとお尻が痛くならない程度」の機能しかない場合がほとんどです。お尻や腰にかかる負担をしっかり軽減するためには専用のクッションの仕様をおすすめします。
こんな方におすすめ
“>長時間車いすに座ることが多く、お尻や腰への負担を軽減したい方
お尻に褥瘡(床ずれ)ができていたり初期症状が出ている方
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車いすの選び方のポイント
最後に、車いす選びのポイントを解説します。
ポイント①:使用環境や目的に合わせて選ぶ
車いすを使う場所や目的を考えることが大切です。主に家の中で使うのか、外出用なのか、それとも両方に使うのかを考えるとよいでしょう。
たとえば、家の中だけなら、コンパクトで回転しやすい車いすが便利ですし、段差の多い外出が多い場合は、大きめの車輪や耐久性のある車いすが適しています。また、デイサービスなどで使う場合は、長時間座っても疲れにくい座り心地の良いものを選ぶ必要があるでしょう。
さらに、車での移動が多い場合は、折りたたみやすく軽量な車いすが便利です。
このように、使う場所や目的に合わせて選ぶことで、より快適に使える車いすが見つかります。
ポイント②:体型、体格、症状に合わせた調整をする
車いすは、使う人の体型に合っていることが重要です。座面の幅や奥行き、背もたれの高さなどが体に合っていないと、長時間使用したときに痛みや不快感の原因にもなるので注意しましょう。
身長や体重、足や腕の長さなどを測り、それに合わせて車いすを選ぶことが大切です。特に、成長期の子どもや、症状が変化する可能性がある方、身体状態の低下が考えられるご高齢の方などの場合は、後から調整できる車いすが便利です。
また、ご自身で操作ができるか、姿勢の保持が可能かなど、症状によって選択するのも良いでしょう。
どの車いすを選んだらいいか迷ったら…
本記事を読み、少しでも車いす選びの参考になれば幸いです。それでも、
「やっぱり自分で選ぶのは不安」
「プロの意見を聞いてみたい」
「状態を説明して、直接アドバイスが欲しい」
などがありましたら、お気軽にご相談ください。お問い合わせは無料です。
福祉用具のプロに相談
本記事では「車いすの種類と選び方」をご紹介しましたが、高齢者の場合複数の疾患が併発している場合も多くあり、上でご紹介した福祉用具がどなたにでも合うとは一概には言えないというのが実情です。まずは福祉用具や高齢者の身体、福祉用具に詳しい方へご相談してみることをおすすめします。
株式会社千広は熊本県に根差して、地域のご高齢者やご家族の生活を福祉用具で20年以上支援してきた企業です。高齢者の身体はもちろん、豊富な種類の福祉用具を取り扱っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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この記事の著者
会社名:株式会社千広
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