【プロがわかりやすく解説!】お風呂場での事故対策と予防事例
お風呂場での事故対策と予防事例についてご紹介します。
厚生労働省の統計によれば、高齢者の浴槽内での事故や溺水による死者は年間4750人(令和3年)ほど。これは交通事故の死亡者数の約2倍に相当します。お風呂場での事故を未然に防ぐ方法を知り、安全な環境を整えていくために必要な情報をまとめました。
自宅の浴室でよくある事故事例やお風呂のリフォームの事例紹介もしていますので
・自宅のお風呂が使いにくくなってきたがご家族がいる
・ご家族またはご自身がお風呂で転倒しそうになったことがある
・お風呂のリフォームを考え始めている
という方はぜひ、最後までご覧ください。
お風呂場にはどんな危険がある?
お風呂場で起こりやすい事故の代表例を見てみましょう。
ヒートショック
ヒートショックは、暖房の効いた部屋から寒いお風呂場へ移動したときなど、急激な温度変化によって起こる健康障害のことです。
特に、冬場の入浴時にはヒートショックが起こりやすいとされているため注意が必要です。
ヒートショックが起こると、失神、不整脈、脳卒中、心筋梗塞、脳内出血、 大動脈解離など、命の危険がある重大な疾患に繋がる危険があるため、充分に対策を取ることをおすすめします。
転倒
お風呂場での転倒は、衣服を着ていない状態で起こることが多いため、大きなケガに繋がる可能性も高くなります。
高齢者や身体が不自由な方の場合、少しの段差でも転倒に繋がる危険性があるため、注意が必要です。
お風呂での転倒事故の原因は「段差」「滑りやすい床材」「浴槽をまたぐ必要がある環境」などが挙げられます。
溺水(おぼれる)
溺水とは、浴槽内で溺れる事故のことを指します。 「湯舟なんて深さがないのに溺れるの?」と不思議に思うかもしれませんが、溺水はヒートショックと同時に起きてしまうことが多い事故です。
温まってない環境でシャワーを浴び、すぐに熱めの浴槽に入るなどすると、急激な温度差によって、浴槽内でヒートショックを起こすことがあります。
ヒートショック起きると、意識を失うことがあり、この症状が浴槽内で起こることで溺水に繋がる可能性が大きいというメカニズムです。
また、筋力が低下している高齢者の場合、浴槽から立ち上がる際によろけて浴槽内に転んでしまい、溺水に繋がることも考えられるでしょう。
表皮剥離(すりむけ)
お風呂では衣類を着ていないため、少しの摩擦で皮膚に傷がつき、擦り傷や表皮剥離に繋がりやすくなります。また、高齢者の皮膚は薄く、弾性も低下している状態のため、服を着ていない状態でどこかにぶつけたりすることで受傷しやすい状態になるため、注意が必要です。
お風呂場の事故対策・予防方法
続いて、お風呂場での事故を予防する方法をご提案します。
健康状態に気をつける
まずは、入浴前後の体調の変化に充分に気を付けることが第一です。
日ごろから、体調管理に留意しておくことも大切ですが、入浴の前後は体調の変化に特に気を配っておくと良いでしょう。
少しでも体調がすぐれなかったり、なんとなく気が進まないという日は無理な入浴を避け、翌日などにまた改めて入浴の機会を設けるのがおすすめです。
風呂場の温度調整をする
お風呂場の温度調節を行い、急激な温度変化のある環境をなくすことで、ヒートショックの予防に繋がります。
脱衣所に暖房を設置したり、湯舟の温度を上げすぎないように気を配るなどが大切です。また、熱いシャワーを浴室の壁にかけ、少し壁全体を温めることで浴室全体の気温を上げる効果も期待できます。
手すりを取り付けるなど環境を整える
転倒や表皮剥離の事故予防には、床材変更・手すりの設置・浴槽変更・入浴用の椅子の使用などが効果的です。たとえば、シャワーチェアを少し高さのあるものに変更すれば、椅子からの立ち上がりも楽になり、立ち座りの際にバランスを崩すリスクを軽減できます。浴槽台を使うことで、浴槽をまたぐ際の転倒リスクも軽減できるでしょう。
さらに、浴槽用の手すりを設置するなどして、浴室内の安全性を高めることもできます。身体機能が低下してきたと感じる方や浴室内で転倒しそうになったことがある方には、このような環境整備がかなりおすすめです。
安全性の高い環境にすることで転倒などの事故を防ぎ、安心して自宅での生活を続けていただけます。
浴室で使う福祉用具
お風呂場の介護リフォームという選択肢
お風呂場での事故防止のために、本格的な環境整備をするなら介護リフォームがおすすめです。費用はかかりますが、一度設置すればずっと使えるので安心です。
また、プロの視点で必要な箇所に必要なものを設置できるのも大きなメリットと言えるでしょう。
お風呂場の介護リフォーム事例
介護リフォームは、ご自宅の浴室に手すりなどを設置し、身体機能が低下した状態でも、安全にご自宅で入浴していただくための工夫です。
事例①滑り・転倒防止には、床材の変更
お風呂の床材は、滑りやすいものが使われていることも珍しくありません。特にタイルが使用されている場合などは、滑りやすく転倒のリスクが高いため、高齢の方などは特に注意が必要です。
ご自宅の浴室に滑りやすい床材が使われている場合は、床材を滑りにくいものに変更が可能です。滑りにくい床材を使用することで、転倒事故のリスクをグッと下げることができます。
事例②浴槽用手すりの設置/浴槽変更で溺水・転倒予防
浴槽から立ち上がる際、浮力が働きますが筋力の低下した高齢者の場合、踏ん張りが効かなかったりふらついて動作姿勢が不安定になったりすることで、うまく立ち上がれずに溺水に繋がる危険性もあります。
さらに浴槽をまたぐ際にも、転倒の危険があります。そこで、浴槽用の手すりを設置して浴槽を深さのないものに変更するなどすると、転倒や溺水のリスクを減らし、安心してご自宅での入浴を続けていただくことができます。
事例③浴室の断熱性・保温性を高めるバリアフリーリフォーム
ヒートショック予防の観点からも、浴室の温度を下げすぎない工夫が大切です。安全で快適に入浴するために脱衣所や浴室の断熱性・保温性を高めるリフォーム工事が有効です。施工内容によっては、介護保険等の制度を利用できる場合もありますので、ぜひご検討ください。
介護保険制度や補助金などについて詳しく知りたい場合はぜひお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから→
また写真を使った実際の事例紹介も行っていますので、参考にご覧ください。
介護リフォーム事例(浴室)
どんなものが必要か、どんなリフォームができるのかイメージできない方は相談だけでもしてみるのがおすすめです。
ご相談から施工完了までの流れ
介護リフォームの流れをイメージしていただくために、弊社での介護リフォームの流れをご説明します。
1.ご相談
まずはお電話・LINE・メールなどでお問い合わせください。制度情報などを含めてご提案やアドバイスをさせていただきます。
2.現地調査
実際にご自宅にお伺いして、お話をお聞きします。気になる箇所や心配な点などを一緒に確認させていただきながら、工事の内容をご説明させていただきます。
3.お見積り
ご予算も踏まえてご提案させていただきます。もちろん、見積無料です。見積内容でお申し込みいただいた後に、必要に応じて行政へ申請します。
4.施工開始〜完了
ご都合に合わせて施工を開始します。リフォームしてからがスタートです。住み慣れたご自宅でいつまでもお過ごしいただけるよう、介護のご相談や家具の配置変更、福祉用具のご提供まで様々なサポートでお付き合いさせて頂きます。
福祉用具や介護リフォームは千広に相談!
福祉用具・介護リフォームのプロに相談
本記事では「お風呂場での事故対策と予防事例」をご紹介しましたが、
・うちでもリフォームできるの?
・リフォームが必要な状態か判断できない
・費用はどのくらいかかるの?
など、疑問も多いかと思います。
本記事やご自身だけで判断が難しい場合は、介護の知識を持ったプロに一度ご相談されるのがおすすめです。
株式会社千広は熊本県に根差して、地域のご高齢者やご家族の生活を福祉用具で20年以上支援してきた企業です。高齢者の身体はもちろん、豊富な種類の福祉用具を取り扱っておりますので、お風呂場の介護リフォームにつきましても、まずはお気軽にご相談ください。
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この記事の著者
会社名:株式会社千広
事業所名:福祉用具貸与・販売事業所 千広
事業所番号:4370103287
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