介護リフォーム事例(浴室)

 この記事では、生活のお困りごとを介護リフォームでどのように解決したのかを実例をもとに詳しく紹介します。今回は「浴室の改修事例」をご紹介します。 お困りごと  今回のご相談者さまは、お風呂が大好きで毎日入浴されておりました。しかし最近、入浴中に床で滑りそうになったり他にもヒヤリとする場面が増えてきており、不安を感じておられたら「お風呂での転倒事故は交通事故よりも圧倒的に多い」というニュースを見てよりいっそう不安を感じる様になったとのこと。それからは、家に誰かが居る時や昼間に入浴をされていましたが、それでもやっぱり「自分のペースでお風呂に入りたい」と弊社にご相談を頂きました。 解決方法 ビフォー  ご相談者さまの浴室は昔ながらの家によくある、浴槽は正方形、かつ埋め込み式で深さは55cmと深くなっており、床は滑りやすい材質のタイルが敷かれていました。また、お風呂の中でリラックスした姿勢になりづらく、浴槽に出入りする際もまたぎぎづらい環境となっていました。 アフター  そこで、浴室の床材を滑りにくいタイルへ変更し、お風呂の中でリラックスしやすく、かつ出入りしやすいデザインの浴槽へ交換。 「こんなにも快適になるとは思いませんでした。床が滑らないだけですごく安心だし、お風呂にゆっくり浸かれる気持ち良さは想像以上でした」とのお言葉を頂いています。 また、この浴槽はふちに腰かけスペースがあるためお身体の状況が変わっても安心してお風呂に入れることもお勧めの一つです。浴槽などの改修を行う際は、これから先お身体の状態が変わっても安全に使っていただけるように、先々を想定して設計・改修を行っています。

chihiro-matsumoto
福祉用具・介護リフォームの千広
詳しく見る

介護リフォーム事例(玄関・屋外)

 この記事では、生活のお困りごとを介護リフォームでどのように解決したのかを実例をもとに詳しく紹介します。今回は「スロープ造作」をご紹介します。 お困りごと  今回のご相談者さまは、膝の手術をきっかけに外歩き用の歩行器をレンタルしていました。お一人住まいで近くのスーパーまで買物に行くことを日課とされていました。
 そんなある日、は脳梗塞を発症。足に軽い麻痺が残りました。「歩行器を使えば移動はできる。でも、踏ん張りが効かなくて、ふらついて怖くて・・・」と不安を抱えていらっしゃいました。「外出は続けたい。ただ、玄関の段差でふらふらしてしまい大変で・・・」とご相談いただきました 解決方法 ビフォー 玄関から門扉までの道のりは、舗装などもされておらずデコボコの状態でした。以前なら多少地面がデコボコしていても足でふんばりが効いたので問題はなかったのですが、足に麻痺がある今は転倒の危険性が非常に高いと判断しました。また歩行器もデコボコ道を使うような仕様ではないため、歩行器の故障にもつながりかねませんでした。 アフター そこで、歩行器で外出が出来るように、門扉から玄関先までのスロープ造作工事をご提案。門扉の段差を取り払い、玄関先の段差につながるように緩やかな勾配のスロープをつくり、歩行器でも行き来が出来るようにしました。段差を乗り越える必要もなくなり負担なく出かけることが出来るようになられ、脳梗塞発症前と変わらずに楽しみの買い物を続けていらっしゃいます。 他にも嬉しいエピソードを頂きました。「病気をする前から、買物後の荷物を載せた歩行器を抱えて移動するのが大変に思っていたの。スロープでそのまま玄関に入れるからとても楽になって良かった」と表には出ていなかったお悩みの解決にも繋がりました。

chihiro-matsumoto
福祉用具・介護リフォームの千広
詳しく見る

福祉用具活用事例(手すり)

 この記事では、生活のお困りごとを福祉用具使ってどのように解決したのかを実例をもとに詳しく紹介します。今回はスタンディ(手すり)をご紹介します。 お困りごと  今回のご相談者さまは、ひざの関節痛をお持ちの方で普段からしゃがんだりするとひざに痛みを感じることが多かったそうですが、靴の履き替えはなんとかご自身でできていたそうです。しかし、つい最近ひざの関節痛が悪化してしまい靴の履き替えも難しくなってしまったようです。ご自宅では基本的に一人のことが多く誰かに手伝ってもらうことも難しく、買い物や気分転換でもよく外出していたので、外出ができなくなることが何よりつらいことだとおっしゃっていました。 解決方法 ビフォー  ご相談者さまの玄関は大きな段差はないものの、手すりや掴まるところがほとんどありませんでした。靴を履くために一度座ってしまうと、掴まるところもなく立ち上がりができない状態になってしまうような状態でした。 アフター  今回はスタンディという置き型手すりをご提案しました。スタンディは手すりでありながら、左の写真を見てわかる通り「椅子」としても活用ができる商品です。座って靴を履き替えられるため、ひざへの負担も軽減されますし、立ち上がるときや支えが欲しいときには手すりとしても使えます。  ぱっと見で「通常の椅子でも代用できそう」と思われる方も多いかもしれませんが、通常の椅子と大きく違う点は『重さ』です。通常の椅子は押したり運んだりするため軽い素材で作られていることが多いですが、スタンディは『支える』ために設計されており重量があります。ですので置き型でありながら安定性が高く、利用者さまも安心して使えます。  ご相談者さまにスタンディを使っていただくと、靴の履き替えもご自身でできてすごくうれしそうにされており、「これで外出も自分のペースでできる」と喜んでおられました。

chihiro-matsumoto
福祉用具・介護リフォームの千広
詳しく見る

福祉用具レンタルと介護リフォームを比較

 高齢化社会が進む中、自宅で快適に暮らすための選択肢として、福祉用具レンタルと介護リフォーム(住宅改修)が注目されています。それぞれの特徴を比較し、上手な使い分け方を探っていきましょう。 福祉用具や介護リフォームに関するご相談は株式会社千広へ 福祉用具レンタルと介護リフォーム 福祉用具レンタルとは?  福祉用具レンタルは、介護保険制度に基づいて、要介護者や要支援者の方が、日常生活を送るために必要な福祉用具を、レンタル事業者から借りることができる制度です。 レンタル対象となる福祉用具は、車いす、歩行器、手すり、介護ベッド(特殊寝台)など、13種類が定められています。これらの福祉用具をレンタルすることで、利用者は自宅で自立した生活を送りやすくなります。 介護リフォーム(住宅改修)とは?  介護リフォーム(住宅改修)とは、高齢者や障がい者の方が、自宅で安全かつ快適に生活できるよう、住環境を改善する工事です。具体的には、段差解消、手すり設置、滑り止め加工、床材変更、浴室改修などがあります。 改修の内容によっては介護保険や補助金を利用することができ、通常のリフォームより低予算で工事することができます。 福祉用具や介護リフォームに関するご相談は株式会社千広へ 福祉用具レンタルのメリットとデメリット  福祉用具レンタルには、メリットとデメリットがあります。 福祉用具レンタルのメリット 福祉用具レンタルのデメリット  福祉用具レンタルには、要介護度によってレンタルできる商品とできない商品があります。例えば、車いすや介護ベッド(特殊寝台)は、原則要介護2以上の方でないとレンタルができません。 介護リフォームのメリットとデメリット  介護リフォーム(住宅改修)にも、メリットとデメリットがあります。 介護リフォームのメリット 介護リフォームのデメリット  賃貸などにお住いの方は、その賃貸オーナーの意向により改修ができない場合があります。また工事の規模が大きくなるほど工事期間も長くなり環境が整うまで一定期間待たなければなりません。 レンタルとリフォームの上手な使い方  福祉用具レンタルが良い場合と介護リフォームが良い場合の一般的な考え方をご紹介します。 福祉用具レンタルがおすすめの場合  症状や状況が変化しやすい場合  例えば、「けがなどで入院し一時的に歩けない状態になったときリハビリとして歩行器をレンタルする」といった状況は福祉用具レンタルが最適です。リハビリをして身体状態が元に戻った場合その時点で歩行器は不要になるため、短期的な利用を想定している場合はレンタルの方が費用的にもお得に利用ができます。 介護リフォームがおすすめの場合  長期的に同じ症状や状態が続く場合  です。人それぞれ身体状態や自宅の構造など条件が違うため、その人に合わせて「福祉用具レンタル」と「介護リフォーム(住宅改修)」を使い分ける、つまり『いいとこ取り』をすることが最もお得に利用できる方法です。 まとめ  上記のような状態に応じたレンタル・リフォームの選び方はあくまで一般論で、それ以外にも自宅の構造上の問題であったり、金銭的なことや利用者本人の希望など様々なものを考慮して選択する必要があります。利用者お一人おひとりの状態・状況に合わせて判断することは非常に難しいことですので、「福祉用具と介護リフォームどちらにも詳しい業者へ相談すること」をおすすめします。

chihiro-matsumoto
福祉用具・介護リフォームの千広
詳しく見る
記事URLをコピーしました